「Cartoon Series」は2本の横の線と3色の均一な背景と大衆的シルエットで構成されている。
現代人が経験や人から得た情報よりもインターネットからの情報を頼りに生き、 人間が人間に対して尊敬や誹謗の感情を抱くようにキャラクターに対して同じ評価をする「二次元と人間の境界線」がない現代人の価値観の変化を大衆的シルエットを使って表現している。
また、色の分かれ目にある平行な線は 他国からの情報が遮断されていた第二次世界大戦敗戦後の日本の沈黙と貧富や階級性のないフラットな状態を表現し、 グルーで大雑把に描かれている中身のない空のキャラクターは 日本が欧州・欧米文化の中身の概念を取っ払い、 表面的な部分を参考にして新しくハイクオリティなものを大量生産する
「Cheap
top-notch」(安価な一級品)の日本特有の文化を表現している。
金井は情報が平等に得られる社会においてフェイクとオリジナルの違いは何か、 人間と二次元から得られる感情の変化に違いはあるのか観覧者に問うている。